不登校が回復するまで
(1)混乱期
子どもが学校に行くのを渋る時期を過ぎ、学校に行かなくなった時期。
この時期は、子どもも親もパニック状態で、親が子どもに「学校に行きなさい」と迫ったりすることで、追いつめられた子どもが親に暴力をふるったり、親に無理難題を突きつけたりします。
期間は2~3か月。親が対応を誤ると1年以上続くこともあります。
×間違った対応…指示、強制
○正しい対応…家事、あいさつ
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(2)安定期
子どもの暴力などが一応収まる時期です。
親が無理に学校に行かせようとするのを諦めたために、子どもが激しい抵抗をしめさなくなります。
子どもは部屋に閉じこもって、居間には出てきても外出はしません。
安定期は非常に長い期間です。
○正しい対応
子は親の鏡。親の側に自立心や社会性が十分に育っていないのかも知れません。
やさしさ(ほめる)8割、厳しさ(叱る)2割
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(3)転換期
子どもが1人で外出できるようになったり、母親とニュースについて話をするようになります。学校に行ってみたいと言い出したりします。
○正しい対応
親子の新しいコミュニケーションパターンを作りましょう。
子どもの気持ちをじっくりと聴き、共感を言葉で表現しましょう。
「Iメッセージ」(”私の気持ち”を伝えること)が大切です。
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(4)回復期
自信が生まれれば、目標や夢を見つけて自分で行動を起こします。
○正しい対応
親が子どもから自立すること。親がそれぞれ自分のペースで生活しましょう。
子どものやることを見て不安に思ったり、恐れたりしていませんか?
今の状態を親が望んでいる「共存型」の可能性があります。
見守る姿勢が大切です。
以上の4段階を、通常は1年から3年かけて辿ります。
不登校の回復には時間がかかります
このように、不登校の回復には時間がかかります。
また、親の適切な対応も必要となりますが、
実際には「どうすればいいかわからない」という方も多いです。
YGS高等部・大学部では、入学前のカウンセリング、体験授業を行っています。
入学前から支援を行うことで、不登校の回復を助け、
高校の3年間・大学の4年間を有意義に過ごすことができます。
入学前の今、この時間を有効に活かしましょう。
不登校でお悩みの方は、ぜひ1度ご相談ください。